予備校などの学習時間のアンケートは客観的事実にならない。
なぜならば、どの時点から学習したか、何を学習時間としたかは、主観によるからだ。
 AさんとBさんは同じ学習経路で同じ勉強をしてきたとしよう。
 AさんBさんはともに大学で関連分野を学び卒業して、受験したが、

Aさんは、大学の講義をその資格の学習時間と数えず、Bさんは、大学の講義も関連分野なので資格の学習時間に数えた。

 結果として、Aさんは数百時間という学習量を見積もり、Bさんは数千時間という学習量を見積もり、同じ学習量だったはずなのに、予備校のアンケートの回答では10倍もの学習時間の差が出た。


学習時間のアンケートの回答はあてにならない。  
なぜならば、アンケートではいくらでも嘘をつくことができるから。
 Aさんは10年かかった資格を1か月で取得したと嘘を言う、しかしBさんは10年かかった資格を10年で取得したと事実を言う。
 過剰に見栄を張ることができる。

 なぜ見栄を張るのか?
 結論から言えば、社会人の競争意識があるから。
 それは、予備校などで宣伝する極端に短い学習期間を回答しなければ、自分が劣っていると評価されてしまうのではないかと言う恐れと、大勢がそうするため。

 この2つのケースは、受験資格の無い、大学などとのダブルスクールで目指す資格に多くあらわれる。
その理由としては、回答者が客観的な事実をごまかせると錯覚してしまうからである。
 実際の経験年数といった客観的な事実は簡単にごまかすことはできないのだ。それは主に、学歴、職歴、資格歴、受賞歴、社会貢献歴、および実績に足跡として現れる。